暖かい春の日にポカポカの縁側で、本を読んだり昼寝をしたりして、のんびりと暮らしたいと思う今日この頃。飽きっぽくてものぐさな私が、読んだ本の感想やら何やらの駄文を書いていこうと思います。 果たして、いつまで続きますやら。
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ロイス・マクマスター・ビジョルド「死者の短剣 遺産」を読みました。

死者の短剣 惑わし」 に続く、地の民と湖の民という交わらない二つの種族にそれぞれ生まれた男女の愛と、世界を破壊する悪鬼との戦いを描く異世界ファンタジィのシリーズ第二弾です。


悪鬼退治を契機にして結ばれた地の民の娘フォーンと湖の民の警邏隊員ダグ。

前作ではフォーンの家族から結婚を認めてもらい晴れて夫婦となったが、ダグの母親と兄は頑なに二人の仲を認めようとはしない。

さらにダグの故郷の湖の民の人々の多くも、二人に冷たい視線を向けていた。

そんな中で突然生まれた強大な悪鬼。ダグはフォーンの身を案じながらも、中隊長として悪鬼退治に向かう。


堅実な開拓民をイメージさせるような地の民と、魔法のような技術を操る湖の民という二つの種族。湖の民は地の民の知らないところで世界を警護し悪鬼退治を行っているのだが、多くの地の民はその事実を知らず、湖の民を怪しげな一族という風に見ている。

反面、湖の民は地の民を、危機的な世界の実態を知らずに生きている力を持たない種族と見下している。

そういう世界の中で、二つの種族の協力関係をどう築いていくのかを、フォーンとダグという二人の人間に託して描いたファンタジィです。

単なる冒険ファンタジィというよりも、そういったテーマや世界観がしっかりしているので、読んでいて説得力のようなものがあります。

なかなか面白かったです。



死者の短剣

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